「バカサシ~バカなものさし」に資料写真を提供。- 朝日放送テレビのバラエティ番組にデジ研アーカイブから写真を提供しました。

「バカサシ~バカなものさし」に資料写真を提供

 朝日放送テレビ 2021年3月14日放送のバラエティ番組「バカサシ~バカなものサシ~ マンガのワンシーンを数えてみたら…驚愕の事実を発見!」にデジ研アーカイブから資料写真を提供いたしました。
 番組では、あまたある「漫画のあるあるシーン」の中から、朝の登校、出勤のときに、遅刻しないよう食パンをくわえて走る「食パンくわえダッシュ」シーンがあるマンガを数えてみるというチャレンジ設定で、戦後日本の朝ごはんの変遷について検証しました。(キャスト バカリズム、指原莉乃、フワちゃん)
 平成から令和に発売された新刊マンガだけでも約30万冊あるため、調査会場は数多くの漫画を所蔵する東京・立川まんがぱーくが舞台となりました。その中で番組の調査チームがありとあらゆるマンガから「食パンくわえダッシュ」が描かれたマンガを見つけ出しました。
 チームのメンバーが見つけ出した「食パンダッシュ」シーンの元祖は、昭和37年、59年前の朝日新聞に掲載された漫画「サザエさん」でした。その次が昭和40年の朝日新聞に掲載された「フジ三太郎」。
その食パンダッシュは現在まで漫画に書き込まれていて、番組が見つけただけでも30件以上となりました。なぜこれほどまでに「食パンくわえダッシュ」が描かれるのか。戦後から1962年にかけて政府などがパンや畜産物を食するよう奨励した時期と重なり、日本の朝御飯にパン食が普及してきたという世相を反映したものでした。
 そのパン食を取り入れた家庭の様子をあらわす資料写真として、デジ研アーカイブが公開している「よみがえる戦後山梨の記憶『農業普及・生活改善』から 生活改善『食』~パン食が農家の食卓へ~の写真が、番組で紹介されました。  この写真は山梨県職員内田宏氏が山梨県塩山市で昭和28年8月に撮影されました。朝食のちゃぶ台にはめいめいの皿にパン、スクランブルエッグなどが盛られ、卓上にジャム瓶、果物、飲み物はミルクのようです。番組の報告よりもかなり早い時点でパン食が農村にも普及し始めていたようです。
 その当時は何気ない日常の一コマだったのでしょうが、時代の変遷とともに、その一枚の写真が時代を証言する貴重な「文化財」となっていきます。
 デジ研アーカイブズは、このように社会学習に貢献する目的をもって運営されております。実際の写真は以下で御覧ください。

生活改善『食』~パン食が農家の食卓へ~ 

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