恒例の全国小正月行事調査「どんど焼きは国民行事」平成26年版を更新しました。

 小正月行事「どんど焼き」は日韓共通の国際的行事   
   平成26年の調査により、小正月の火祭り行事である「どんど焼き」は、北海道から沖縄まで日本全国の47都道府県で行われている国民行事であることを確認するとともに、隣国の韓国でも旧暦1月15日(2014年は2月14日)にテボルム(小正月)伝統行事を行い、日本のどんど焼きと同様に、村落を単位に藁や竹を積み重ねたやぐらを燃やす「タルジプ焼き」が行われていることが確認できました。

 日本国内の小正月火祭りとしての名称は「どんど焼き」が全国共通で、地域によっては「左義長」「とんど焼き」「鬼火たき」「ほんけんぎょう」など多彩な呼び方がされていました。韓国では「タルジプ焼き」です。この両国の小正月火祭りは、この1年の健康や、豊作、豊漁を祈念する地域村落の習合儀礼であることが共通しています。

 以上の調査分析結果により、小正月の火祭りである「どんど焼き」は、極東アジアにおいて国際的な広がりのある民衆の集落行事であることが明らかになりました。この結果により、これまでの民俗学の通説を再検討することが求められています。

 調査結果は一覧表で公開しましたので、関心のある方はご活用ください。
         「全国小正月行事調査「どんど焼きは国民行事」

(この調査資料の利用は自由です。出所を明らかにして、学校での学習資料、研究資料に活用してください。)

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