コロナで縮小、中止、いや強行と混乱続く/小正月行事「どんど焼き」全国・世界調査2022年版を公開
デジ研恒例の「小正月行事どんど焼き全国・世界調査2022年版」が世界各地の新年新春のイベントデータを更新しました。新着トピックスでは、日本や韓国の小正月行事が新型コロナウイルス感染症の影響で2年連続の中止、縮小に追い込まれるなどの話題を紹介しています。
その中でイタリア北部のフリウリ・ヴェネツィア・ジュリア州では公現祭の火祭りピニャルルが伝統の火を絶やさないために1月6日、一部の地域で無観客で開催されました。
一方、イタリアのヴェネツィア・カーニバルは2月12日夜、正式に始まりました。「未来を忘れないで」のテーマで、伝統の山車パレードなど大規模なステージ行事が中止されたものの、3月1日のShrove Tuesdayまで、コロナ退散を願ってさまざまな行事が予定されています。ヴェネツィアのラグーンに伝統のボートが行列を作り、街の通りやレストランには観光客であふれています。
ヴェネツィアとともに有名なブラジルのリオデジャネイロとサンパウロではCOVID-19オミクロンの感染拡大に伴い公式のカーニバルパレードを4月まで延期すると発表されています。当初は2月25日から3月5日に開催予定でした。
世界の新年・新春行事はこの一年の健康、豊穣、疫病退散、厄払いなどを祈念する趣旨ですので、集合イベントは中止、縮小となっても、人々の新型コロナの猛威を前に疫病退散を祈る気持ちはさらに切実になっているようです。
国内では、河北新報ONLINE Newsが宮城県の小正月の伝統行事「どんと祭」の起源は江戸時代には行われていた仙台市・大崎八幡宮特有の松飾りを焼く行事「松焚祭(まつたきまつり)」であり、どんと焼きは仙台から東北地方に広まったとの新説を発表したことが注目されます。
【日本と世界の小正月行事「どんど焼き」調査結果の中間報告について】継続中の本調査2022年(令和4年)における中間報告をまとめました。世界の新年新春を祝う火祭り行事は、国連SDGs(2030年アジェンダ)を先取りする共通の文化遺産であり、DONDOYAKI ONE PRAYER, ONE WORLD(どんど焼きの祈りで世界は一つに)と集約しております。
(2022年2月15日更新)