山梨県・県ボランティア協会共催NPOセミナーが平成15年2月12日午後1時から甲府・県自治会館で県、市町村関係者、一般県民など約250人(主催者:これはすごい関心の高さを感じますとコメント)が参加して開催されました。 デジ研から事例発表で、小林理事長、中沢さん、堀水事務局さんの3人、がプレゼンテーションを行いました。 セミナーの概要は以下です。 ●基調講演 中村陽一・立教大学大学院教授「NPO・企業・行政の協働によるまちづくり」 中村教授は1昨年まで日向さんとこの都留文大教授をやっていた方で、立教大学院21世紀社会デザイン研究科設立に参画して転身された。 講演では、中央集権体制や行政組織の硬直化、疲弊のなかで、地方分権、個性的なまちづくりの主体として、住民・市民・企業が協働せざるをえない状況をイギリスなど世界的な動きのなかで報告。 特に覚えておきたい至言として「NPOは、マインドとスキルのかけ算です。足し算ではありません」と紹介がありました。つまり、どちらかがゼロであると、NPOは動かない。どんなにすばらしい志やミッションを持っていても、スキルが伴わなければ結果はゼロ。その逆もまた真なりということです。
●デジ研の事例発表 小林是綱・NPO地域資料デジタル化研究会理事長理事長 小林理事長は、「このまちに生まれ、このまちで生き、この町で死ねるまちづくり」をNPOでやりましょう、と提言した。米国建国のメイフラワー号の人たちがまちづくりの3つの誓い(自分の財力を人のため、自分の能力を人のため、自分の時間を人のため)を引用しながら、デジ研の理想を格調高くアピールしました。 また、これからのまちづくりの要点として、 (1)住民がまちを変える (2)歴史に学ばざるものは滅びる (3)歴史をどう記録するか (4)公立図書館がアーカイブになる (5)官に民間が協力し、経営にも参画、 以上をふまえて、「デジ研は官にはない歴史観でスタートした。」と説明しました。また、「まちかど博物館構想」の推進中であることも紹介しました。 アーカイブの事例発表は中沢@北口さん。実作品を大画面の液晶プロジェクターで解説しながら、アーカイブ制作の夢と実際の労苦を語り、会場から深い感銘とともに盛大な拍手が送られました。 また、事業受託実績で田富町立図書館、県立文学館の仕事の内容を説明(堀水さん)し、県内自治体関係者に、「図書館、ミュージアムならデジ研ですよ」との存在感を強くアピールしました。
山梨県「NPOセミナー」の開催要項 1 目 的 NPOに関する理解と知識を習得し、県民の活動参加及びNPOの起業等の促進を図る。 さらに行政、NPO、企業等が協働することの意義や課題について理解し、協働の推進を図 ることを目的とする。
2 対象者 県及び市町村職員、NPO、ボランティア、企業、商工団体 等
3 開催時期 平成15年2月12日(水) 13:00〜16:30
4 開催場所 自治会館 講堂
5 定 員 約 200名
6 内 容 ■基調講演 13:10〜14:40(90分)
テーマ 「NPO・企業・行政の協働によるまちづくり」 ねらい NPOの概念や社会的意義さらに特性などを踏まえ、現在のまちづくりにおける、 NPO・企業・行政との協働の意義やそのあり方について理解する。 講 師 中村陽一氏(立教大学独立研究科 21世紀社会デザイン研究科教授)
■事例紹介 14:50〜16:30(100分)
テーマ 「県内NPOの活動事例紹介〜当世県内NPO事情〜」 ねらい 山梨県内におけるNPOの活動事例を紹介。具体的な活動の紹介を通じて、NP Oの役割、特性やミッション、NPOが抱える課題などを理解する。 併せてNPO法人化のきかっけや課題などにも触れ、NPO法人化前後の変化(メ リット・ディメリット等)も紹介し、活動を継続していくうえでの法人化の意味を 考える機会とする。 報告者 (確定)NPO法人 地域資料デジタル化研究会 理事長 小林是綱氏 NPO法人 子育て支援センターちびっこはうす 理事長 宮澤由佳氏 ■閉 会 16:30
事例報告について ■発表予定者団体の概要
■項目 @ 組織の紹介 任意団体発足日、法人成立日、会員数・構成、予算規模、財源構成、事業の枠組みなど
■時間 各事例報告とも50分(質疑応答含む)
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